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《全員一斉送信でメールをくれる そのメンバーの中にまだ入っていることが、少しうれしかっ
た》。犯行の約６時間前の書き込みだ。
関西学院大の野田正彰教授（精神病理学）は「社会とのつながりを『うれしい』と書いた。こ
の喜びを広げてやれれば、彼を救えたかもしれない」。（抜粋）
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)
新潟青陵大大学院の碓井真史教授（社会心理学）は「（略）友人でも同僚でもネットでもい
い。一声かけて孤独感や絶望感を和らげられる社会にすべきだ」と話している。（6/11付 日経新聞 39面記事より一部抜粋）
＜参考＞碓井真史氏サイト 犯罪心理学：心の闇と光 秋葉原通り魔事件の犯罪心理学
URLﾘﾝｸ(www.n-seiryo.ac.jp)
彼女さえいれば
心が弱っている人が、しばしば言います。
自分も、頭さえよければ、やせてさえいれば、家がかねもちでさえあれば、あの学校にさえ
入っていれば、自分が臭くさえなければ（神経症的な自己臭恐怖）、自分が醜くさえなけ
れば（神経症的な醜形恐怖）、などなど
それが、自分の問題のすべての原因であり、それが解決されなければすべてが始まらな
いと思い込みます。建設的な努力ができません。すべてをその問題のせいにして、問題
に直面することから逃げてしまうのです。
一般的な大量殺人者は、孤独と絶望感に押しつぶされた人と考えられます。彼らは、多
くの場合優秀です。優秀ですが、学校や社会の中で上手くいきません。勉強はできても
人間関係が苦手な人が多いようです。
優秀なのに、自分が思っているような成功を手に入れることができない。こんな思いの中
で、彼らは、強い不公平感と被害者意識を持ち、社会への敵対心を高めます。自分が
上手くいかないのは、自分が悪いのではなく、社会が悪いと思うのです。（略）
彼らはしばしば０か１００かという考え方をします。人生が上手くいかないとき、改善ではな
く大爆発を起こしてしまうわけです。