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25歳の派遣労働者を未曽有の惨劇に駆り立てたのは「社会への理不尽な恨み」だっ
たのか。
このところ、全国で自暴自棄な若者による無差別殺傷事件が相次いでいる。今年だけ
でも、1月には東京・品川の「戸越銀座商店街」で高2男子(17)が男女5人を包丁
で切りつけ、3月には茨城・土浦で無職の金川真大(24)が男女8人を次々と刺し、
うち1人が死亡した。
高2男子は「誰でもいいから皆殺しにしたかった」、金川は「誰でもよかった。複数
殺せば死刑になれると思った」と供述した。そして今度の加藤智大は「生活に疲れ、世
の中が嫌になった。誰でもよかった」―。
ビョーキでも引きこもりでもなく、3日前まで普通に働いていた若者まで狂ってしま
ったのだから恐ろしい。
(中略)
不満を持つ「不安定な若者」を増加させたのは、間違いなく政治の責任だ。筑波大
名誉教授の小林弥六氏(経済政策)も、こう言うのだ。
「5年半にも及ぶ小泉・竹中政権が推進した『新自由主義路線』が、若者の生活をメチ
ャクチャに破壊してしまった。いたずらに『競争』『市場主義』をあおり、多くの企業
は目先の利益を優先させ、若者の『非正規雇用』が横行。今や年収200万円以下の労
働者は1000万人を突破し、その大半が20代の若者です。一度“貧困層”に追い込
まれた若者には、働けど働けど“上がり目”は存在しません。犯罪を正当化するつもり
はありませんが、次第に若者が社会に対する怒りや恨みを募らせるのも当然です。わざ
わざ政治が若者の暴発を招くような社会環境をつくり出してしまったのです」
小泉デタラメ改革が暴発犯罪予備軍を量産したのだ。
(中略)
警察は洞爺湖サミットを控え、2万人規模の警備態勢を敷いたり、裏DVD摘発にシ
ャカリキになる前に、全国の繁華街の警備を強化したらどうか。これ以上、何の落ち度
もない被害者を増やすことは許されない。
【2008年6月9日掲載記事】
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