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鎮痛薬の点滴を投与した患者が体調不良を訴え1人が死亡した三重県伊賀市の整形外科
診療所「谷本整形」=谷本広道院長(57)=が、作り置きして残った点滴液を次の診療日に
使っていたことが分かった。県警捜査一課は業務上過失致死傷の疑いで12日にも強制
捜査に踏み切る。
入院患者は新たに60-70代の5人が増えて18人となり、被害者は死者を含め19人に
なった。被害者を入院させた同市の岡波総合病院の猪木達院長によると、入院患者の血液
からグラム陰性桿菌(かんきん)類が検出された。
この菌は大腸菌など自然界に存在する細菌の総称。猪木院長は「素手で針に触れるなど
不潔な操作をすることで感染し、時間がたてば繁殖する可能性がある」と述べた。患者の
症状から「敗血症の疑いが強い」という。
県伊賀保健所が11日に谷本整形に立ち入り調査して複数の看護師から聞き取りしたところ、
被害を出した点滴液は毎朝10-30個作り置きし、減った段階で追加で作っていた。診療
終了時に余りがあれば、次の診療日に回していた。休診の日曜日をまたいで使用された
恐れもあると県はみている。
当初、30代の女性看護師が作り置きしたと申告したが、調査では、この看護師に限らず、
8人いる看護師のうち、作り置きの点滴液が少なくなったと確認した看護師が追加の調合を
していた。
点滴液はアルミホイルに包んで常温で保存していた。
県はこうした行為が常態化して感染症を引き起こした疑いがあるとして、調合済みの点滴液
を回収し、細菌検査をしている。
5月9日から今月10日までの1カ月余に谷本整形で同じ点滴を受けた患者は延べ667人に
上ることが判明した。
中日新聞(CHUNICHI Web)
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