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中央バス、札幌市内9路線廃止 12月末 白石、厚別の480便
北海道中央バス(小樽)は十日、白石区や厚別区を中心とする札幌市内九路線を十二月末で廃止する方針を決めた。
このうち七路線は二〇〇一年に経営難の札幌市営バスから移管されたが、赤字が続き継続は困難と判断した。
これらの路線では一日約四百八十便を運行し、通勤通学客を中心に延べ一万人が利用。
代替路線がほとんどないことから住民生活に多大な影響が出そうだ。
〇四年四月の完全民営化以降、旧市バス路線の大規模な撤退は初めてで、同社は近く北海道運輸局に廃止届を提出する。
対象となったのは札幌市営地下鉄白石駅を起点とする北郷線や川下線のほか、
新さっぽろ駅を起点とする山本線など。周辺には札幌白石高や厚別高、白陵高などが点在し、
朝夕を中心に一時的に混雑するものの、それ以外の時間帯では極端に利用者が少ないという。
ルートを拡充する一方、〇六年には運行本数を20%削減したものの、
この九路線だけで年間一億五千万円の赤字を計上していた。
同社は二〇〇〇年以降、六十三路線あった札幌市営バスの受け皿として三十三路線を引き受けたが、
このうち二十五路線が赤字。札幌市の補助金制度が財政逼迫(ひっぱく)で〇六年度から厳格化されたことから
「民間として多額の赤字路線はもはや維持できない」(平尾一弥社長)と判断した。
札幌市は、路線維持のための補助金制度は公平でなくてはならないとの原則などを挙げつつ、
「路線廃止は非常に残念。代替のバスを運行してもらえるよう他の事業者と協議していきたい」(市民まちづくり局)と話している。
廃止路線は次の通り。北郷線、川下線、本郷線、米里線、山本線、厚別通線、小野幌線、白石本線、北郷本線。
同社は十四、十五の両日、地域説明会を開く。十四日は白石区民センター(札幌市白石区本郷通三北一)、
十五日が厚別区民センター(同厚別区厚別中央一の五)でいずれも午後六時から。
北海道新聞 (06/11 06:47)
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