08/06/10 16:16:34 kFj3jcWG0
午前6時50分 :パラシュートを出そうと紐をひっぱると、弁当箱が飛び出す。
午前7時12分 :パラシュートと思って担いでいたものが弟のリュックサックと判明。
午前7時24分 :一応リュックサックの中を調べる。遠足のしおりを発見し、ようやく事態を飲み込む。
午前7時30分 :リュックの中に弟の携帯を発見。急いでFedEXに電話するが、イタズラ電話はやめろと怒られる。
午前7時47分 :何か役立つものがないか、リュックの中を再度確かめる。
かりんとうを発見。弟が意外と渋いと知る。
午前9時41分 :携帯が鳴る。非通知だ。
「つーか俺のリュック間違えてんじゃねーよバカアネキ。なんだよこのパラシュートみたいな布。
マジ意味不明なんですけど。(ガチャ!)」
弟だった。涙で視界がにじむ。
午前9時48分 :気分を落ち着けるために水筒を開けるが、激しく熱い日本茶が飛び出す。
弟が意外と渋いことを思い出す。
午前10時53分:諦めて遺書を書こうと、筆記用具を探す。しかし筆と硯しか見つからない。いつの時代だ。
いや、弟が渋いのを理解した私にとってそんなことはどうでもいい。
それよりももっと重大な問題がある。
─墨が無い。
血は争えないものだ。何をするにも詰めが甘いのは自分とよく似ている。
午前11時07分:再び携帯が鳴る。
「サトル君、前から好きでした!(ガチャ!)」
弟も隅に置けないものだ。つうかお嬢さん、弟の名前はサトシだ。
午前11時17分:ラストおやつ
午前11時45分:ラストドリンク(日本茶)
午後0時10分 :…。