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行田市中里の池守遺跡で、地下約一メートル、広さ四百七十平方メートルの沼地から、古墳時代後期(六~
七世紀)のものとみられる国内最古の機織り台の部品が出土したことが六日分かった。同市が同日の定例
会見で明らかにした。市教委文化財保護課は「現在の織り機とほぼ同様のものが出た。ほかにも紡織具の
出土が多く、同所には古墳時代、機織りを専門にしていた職業集団がいた可能性も想定できる」と話した。
今回の発掘は市道の改良工事に伴い、昨年十一月から今年三月末まで、同課が調査。出土したのは、古墳
時代後期の農具や紡織具など三百七十点の木製品と、土師器や須恵器、石製品など。
特に注目されるのが「中筒受け」(長さ六十六センチ、幅八センチ、厚さ二・六センチ)と呼ばれる織り機の一部分。
織り糸を整える部品で、今までは山梨県の平田宮第二遺跡から平安時代のものが見つかっただけだった。
木製の道具は通常腐ってしまい後世に残らないが、水に漬かり、空気に触れなかったため木が腐らず、大量に
堆積(たいせき)していた。同課によると、同所の沼地は、ごみ捨て場もしくはかんがい用の池として使用された
可能性があるという。
農耕用の馬鍬(まぐわ=幅百三十五センチ、厚さ十センチ、刃の長さ四十七センチ)の出土も珍しい。刃先が細く
加工されているものとしては、福岡県のカキ遺跡に次いで全国で二例目。刃先が刀状に細く削られ、軟らかな
土地の特質に合わせて道具に加工を施していたことが分かる。
同課学芸員の中島洋一さん(44)は「当時の人々は土器だけでなく木の道具も使いこなしていた。遺跡一帯は
これまでの発掘調査で住居跡地も見つかっており、古墳時代の人々の生活ぶりがうかがえる物証として貴重」
と話した。
発掘品は現在、東都文化財研究所(川口市)で保存処理をし、来年度には展示を予定。七月二十七日には県立
さきたま史跡の博物館で発掘報告会を開催する。報告会では池守遺跡の発掘成果のほか、埼玉古墳群にある
奥の山古墳の整備状況なども報告される。
ソース 埼玉新聞 URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
【画像】6世紀後半から7世紀前半にかけて使用された地機(じばた)の一部分「中筒受け
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