08/06/07 23:33:55 2hhygeMc0
>>831
鉄が「燃える」すなわち酸化が急激に進行する条件は、表面積が非常に大きい粉末か繊維状などで、
かつ酸素の供給が充分な場合だけです。
このサイトは使い捨てカイロやスチールウールの例を挙げながら、それらが高温を発したり燃える理由を、
熱が鉄の内部に散逸しないで高温が維持されるからだと勘違いして、塊状の鉄でも十分に高温になれば
燃えるとしていますが、もちろんこれは誤りです。
高温になれば活性が増して反応速度が上がりますが、反応が継続するためには反応物質 (鉄と酸素) が
遭遇する機会が維持される必要があります。
固体の鉄の塊の場合は温度が上がっても、表面に黒錆(酸化鉄(II,III))などの保護膜ができたあとは、
少なくとも急速には酸化が内部に進行して行くことはないだろうし、液体の鉄でも同様でしょう。
これは例えば、加熱した鉄鍋や、熱間鍛造で発光する鉄や、鋳物をつくるとき型に注がれた鉄を想定しても
放っておけばただ冷えるだけで、間違っても酸化が継続して温度が上昇し、溶けたり沸騰したりすることが
考えられないことからもわかります。
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