08/06/05 19:06:43 0
就任から間もなく4カ月。
大阪府の橋下徹知事が財政再建のため、大阪府庁始まって以来ともいえる、大規模な改革案を発表しました。
「相当厳しい内容になっています。
職員の人件費削減案を含め、府民サービスにも切り込んでいます」(橋下徹知事)
今年度の歳出削減目標1100億円を掲げていた橋下知事。
6日に発表した財政再建案では、職員給与をおよそ10%カットして345億円削減。
市町村への補助金や私学への助成も減らして、900億円の削減を達成しました。
しかし、この改革に思わぬ形で巻き込まれたのが、日本相撲協会とお笑い企業の吉本興業でした。
大阪府が、春場所が開かれる府立体育会館の廃止・売却と、
落語や漫才の資料館「ワッハ上方」の移転案を検討していたからです。
お笑い発祥の地とされる大阪・ミナミのビルに入る「ワッハ上方」。
府はこのビルを所有する吉本興業に2億8000万円の賃料を支払っています。
「ここでなければならない理由はどういうことでしょう」(橋下徹知事)
そこで吉本興業は、賃料の値下げを提示。
「是非ともあの場所での存続を考えて頂きたい」(吉本興業吉野伊佐男社長)
また、相撲協会も理事長が直談判に訪れました。
「是非、お考え頂いてよろしくお願いします」(北の湖理事長)
結局、橋下知事が下した決断は、体育会館は存続、「ワッハ上方」は賃料の要らない場所への移転でした。
ひと安心の相撲協会に対し、吉本興業は「ワッハ上方」の存続に向けて可能な限り交渉を継続したいとコメントしています。
「この歳出削減で夢のような生活が待っているわけではありません。
とりあえず、出血を止めるものだということを理解してください」(橋下徹知事)
最終決断を示した橋下知事。来月の議会が財政改革の正念場です。
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