08/06/05 00:02:26 0
八王子市の多摩ニュータウン内にある長池公園(別所2丁目)の築池(つくいけ)で、カルガモのひな1羽が突然、
水中に消えた。その瞬間の撮影に同市南大沢1丁目の樋口徹さん(61)が成功した。
樋口さんによると、ひなの「受難」は5月28日午後1時半ごろ。親鳥と11羽のひなが築池の南端から泳ぎ始めたが、
間もなく後ろから3羽目がバランスを崩した。2秒後、大きなものが急に潜ったらしく直径約1メートルにわたり水面が乱れた。
ひなは10羽しか見えず1羽足りない。さらに15秒後、何事も無かったかのように泳ぐ親子。やはりひなは10羽しかいない。
ファインダー越しに水面が乱れたのは分かったが、1羽いなくなったことには当初、気付かなかったという。
「親子は池のあちこちを回遊しており、最初はどこかではぐれたのかなと思った。後でカメラを確認して分かった」
長池公園内の動植物に詳しい同公園自然館の副館長内野秀重さん(49)によると、襲ったのは外来種のブラックバスか
ミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)の可能性が大きいという。ブラックバスは体長約40センチの個体もおり、
ひな程度の大きさなら丸のみできるという。
同公園では駆除のために刺し網で捕ったり、人工産卵場をつくって卵を取り除いたりしている。しかし、繁殖力に追いつかない状況だ。
カルガモのひなは猫や蛇、カラスに襲われ、無事に育つのは10羽中2、3羽だという。内野さんは「それ自体は自然界の営みだが、
本来はいないはずの外来種によって、ひなのリスクが高まるのは残念。決して池に放さないでほしい」と話している。
[朝日新聞:多摩版]2008年06月04日
URLリンク(mytown.asahi.com)
カルガモひな受難の瞬間
URLリンク(up2.viploader.net)