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虐待増え一時保護所の満員続く 札幌市児童相談所 定員超も76日
札幌市児童相談所の一時保護所(定員三十人)が、児童虐待の増加により二〇〇七年度はほぼ満員の状態だった。
一時保護所が現在の定員になった一九九三年度以降では例がなく、児童虐待の深刻さをうかがわせている。
これに関連して同相談所は三日、札幌市議会で、〇七年度の児童虐待の認定件数が前年度を54%上回る
四百七十八件だったことを明らかにした。
一時保護は、保護者の病気や虐待、非行などのうち、家庭で暮らせない児童を児童相談所が一時的に預かる。
札幌市児童相談所によると、〇七年度に一時保護した児童は三百八十三人。
前年度より三十五人減ったが、虐待を受けた児童は三十七人増えて百二十四人になった。
被虐待児は、家庭に戻すか、施設に預けるかの判定に時間がかかり、保護日数が長くなる。
〇七年度の一人当たりの平均保護日数は二六・四日で、前年度より三日ほど長い。
このため、一時保護所の入所率も前年度に比べて年間平均で19ポイント上昇して92%に。
年間七十六日は定員を超す児童を保護していた。
同児童相談所は定員を超えた場合、非常勤の保育士などに来てもらっているが、
保護期間中は外出が制限されて学校にも行けないなど、児童にストレスがかかる。
北海道医療大の鈴木幸雄教授(児童福祉論)は「児童を預かる里親の開拓をもっと進めるべきだ」と指摘している。
北海道新聞 (06/04 07:50)
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