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福岡県広川町の自営業者が、未成年者の喫煙防止策で導入されたたばこ自動販売機用成人識別
ICカード「タスポ」を自販機に備え付け、自由にたばこが買えるようにしていることが分かった。
カードを発行する「日本たばこ協会」(東京)は「成人識別制度や業界の信用を失墜させる行為」
として、全国初となるカード無効化も視野に入れて是正を求める方針。
財務省たばこ塩事業室も「事態が続けば行政処分もありうる」と困惑している。
業者によると、福岡県で導入された今年5月以降、売り上げが約2割減少。
売り上げを増やすために同月下旬、家人名義のカードを自販機に針金で設置した。
自販機には、同時に「この自販機専用タスポです。未成年の方はご使用になれません」などと
書いた張り紙を付けた。
県警八女署は先月27日、情報提供を受け「教育的観念から好ましくない」と、撤去を求めた。
しかし、業者は「法律には触れてない」と拒否したという。
日本たばこ協会によると、同様の例は先月、福島県で2件あったが、是正要請に即座に応じたという。
この業者は、毎日新聞の取材に「たばこを買うかどうかは親の責任では。
規制する法律ができない限り、カードを撤去するつもりはない」と話している。【平野美紀、丸山宗一郎】
毎日新聞 2008年6月4日 2時30分(最終更新 6月4日 2時30分)
URLリンク(mainichi.jp)
画像 タスポの取り付けられた自販機=福岡県広川町新代で2008年6月3日午後、丸山宗一郎撮影
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