08/06/03 01:18:58 0
かつてはPCメーカーの主要な収益源であったデスクトップPCが、ここにきて市場
としての魅力を急速に失いつつあると、アナリストらが指摘している。その原因は、
価格競争による利幅減少と、ノートPCに乗り換えるユーザーの増加にあるという。
ユーザーの間では、価格の下落が進むノートPCを選択する傾向が強まっており、
デスクトップPCは負荷の大きいタスクやゲーム向けのニッチ製品と化しているのが
現状だ。また、ノートPCの採用が増加する一方で、ローエンド向けデスクトップPC
の販売価格も下落しており、特に米国ではPCベンダーの収益性が徐々に悪化
し始めている。
(略)
米国Pund-ITの社長、チャールズ・キング(Charles King)氏は、Dellのデスクトッ
プPCの売上高が減少した要因は、市場における利幅の薄さにあると指摘する。
同氏によると、ベンダーの大半は、競争の激化ともうけの少なさから、デスクトップ
事業に慎重な姿勢を見せており、売上げもノートPCがデスクトップPCを上回りつ
つあるという。
(略)
King氏は、「ベンダー間におけるノートPCの価格競争は激化する一方であり、個
人的には今後もさらに加熱すると見込んでいる。ベンダーはゲームやビジネス向け
のハイエンド・マシンではなく、ローエンド・マシンの売上げに頼るようになっている
が、その結果、販売数は伸びるものの収入は落ち込むという事態に陥っている」
と指摘する。
一方、デスクトップPCはノートPCと比べて拡張性や各種設定の柔軟性が高いた
め、ゲーム用に特化したシステムやマニアックなホワイトボックスのベンダーがデスク
トップ分野で頭角を現す可能性があるとKay氏は予測している。しかし理論上
は、デスクトップPCのあらゆる機能はすべてモバイル化が可能である。「価格が
同じならば、ユーザーはデスクトップPCではなくノートPCを選ぶはずだ」(Kay氏)
URLリンク(www.computerworld.jp)