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前駐日大使・王毅氏が台湾担当に 中国異例の人事で日台接近牽制か
【北京=矢板明夫】中国外務省の筆頭次官で前駐日大使の王毅氏(54)が6月から、台湾問題を
担当する実務機関の最高責任者、国務院台湾事務弁公室主任(閣僚級)に就任することが30日、分かった。
複数の中国筋が明らかにした。外交の現場での交渉経験が買われたわけだが、この人事には日本各界に
豊富な人脈を持つ王氏を通じて、近年顕著となってきた日台接近を牽制(けんせい)する狙いもある。
同弁公室主任は、中国政府内の重要ポストの一つ。台湾問題が「内政」であることを強調するため、
これまでは外務省出身者を避け、地方首長の経験者らが就任してきた。しかし、対米、対日関係と複雑に
絡む台湾との交渉には外務省の協力が不可欠だ。外交官出身者として初めてこのポストに就任する王氏には、
同弁公室と外務省の間の風通しをよくし、協力関係を構築することが期待されるという。
また、近年の米台関係の悪化に伴い、台湾と日本の政治家や高官の相互訪問が頻繁に行われるようになった。
今月20日に就任した台湾の馬英九総統は、知日派の李登輝元総統の協力を得て、改めて日本重視の姿勢を打ち出している。
ある中国筋は「台湾問題における日本の存在感がますます高まっている。とくに日本の安倍晋三前首相や
麻生太郎元外相ら保守派グループと台湾当局との提携を警戒しなければならない」と語っている。
駐日大使任期中にゴルフなどを通じて日本の政官財界との人脈を培った王氏は、その影響力を行使して
日台接近を阻止する役割を求められているようだ。
北京市出身の王氏は駐日大使館参事官、外務省アジア局長などを歴任。2004年から07年まで駐日大使を務めた。
在任中に安倍前首相の訪中を実現し、小泉純一郎元首相時代に冷え込んだ日中関係を急速に回復させたとして、
その交渉手腕が中国国内で高く評価されている。
王氏の台湾事務弁公室主任就任に伴い、現職の陳雲林主任は対台湾交流窓口、海峡両岸関係協会会長に転出する見通し。
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