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青森県内で少年による万引が減少している。
県内での摘発人数は、二〇〇三年から〇七年の五年間でほぼ半減。
特に八戸署管内では同期間で六割以上も減り、県内十八署で続いていたワースト一位を〇六年に返上。
関係団体や各店舗の地道な努力が功を奏した形だ。
ただ、最近は手口が巧妙化するなど、新たな課題も浮上している。
県警によると、県内の少年(二十歳未満)による万引摘発人数は〇三年が七百十六人だったが、
〇七年には三百九十五人と大幅に減った。八戸署管内でも、〇三年の二百四十八人から年々減少。
〇七年は九十五人と二けたにまで抑えられた。八戸市内の多くの店舗も「最近は減っている」と実感している。
その背景には、地区を挙げて万引を未然に防ぐさまざまな取り組みがある。
八戸地区万引き等防止協力会(橋本精二会長)は、加盟二十九店舗に万引防止を訴えるのぼり旗やポスターを配布。
マスコットキャラクターを作製するなど、積極的な活動を展開している。
市民らで組織する八戸地区少年警察ボランティア連絡会(中根東次郎会長)は、学校の長期休暇に合わせ、
繁華街やスーパーを巡回。
中高生で組織するJUMP(少年非行防止)チームは、さまざまな場面で同世代に万引防止を訴えている。
もちろん、店側も自衛策に力を入れる。
市内の書店では、防犯カメラで監視できない死角を店員が巡回でカバー。
付録付きの雑誌にはビニールをかぶせ、付録の盗難を防いでいる。
「五、六年前はひどかったが、最近は減っていると感じる」と店主は語る。
ただ、依然として万引防止は各店舗の大きな課題。
警備員の巡回や専用ゲートの設置には多額の費用を要するため、負担も大きい。
また、最近は指示、見張り、実行と役割分担を決めた計画的な万引や、
専用ゲートに反応するタグを切り落として持ち去るケースなど、その手口が巧妙化している。
橋本会長は「今まで以上に各団体と警察が情報を交換し、巧妙化する手口にも対応していきたい。
万引をさせない環境をつくらなければ」と話している。
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