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厚労省の推計によると、柔整師にかかった患者の治療費は05年度で約3100億円。
これは開業医の皮膚科、産婦人科を上回る。近畿大学医学部の浜西千秋教授(整形外科)は
「マッサージのような行為に公的保険が使われているなら、
一番の被害者は保険料を払う国民だ」と指摘する。
背景には柔整師の急増がある。07年度は10年前の5倍近い5069人が国家試験に合格。
接骨院などの施術所は、06年末までの10年で4割強増えて3万を超えた。
柔整師が患者に保険制度を説明するよう促す仕組みが6月から始まるが、
不正請求の歯止めになるかは未知数だ。
日本柔道整復師会の話 保険制度の理解が不十分な一部の柔整師が過剰な
請求をしている可能性がある。適正な請求を指導したい。(松浦新、内藤尚志)
〈柔道整復師〉 「ほねつぎ」とも呼ばれる。日本古来の技法で、柔道などでケガをしたときの
処置として発達したとされる。医療を補う行為とみなされ、1936年、柔整師による
保険請求が認められた。「当時は整形外科が未発達で、柔整師の治療を選ぶ人も多く、
患者の利便性を重視した」(厚労省)。3年以上の専門教育を受け、
国家試験に合格すれば開業できる。06年末現在約3万8700人。 (終)