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愛知県内の7割の病院が、この2年間で患者側から暴言・暴力を受けたことが県医師会の調べで分かった。
教育現場で無理難題を持ち出す「モンスターペアレント」と同じように、
医療現場で暴言・暴力を振るう患者は「モンスター患者」とも呼ばれる。
医師会単位のこうした調査は全国的に珍しいという。
県内全340病院(20床以上)を対象に2月から調査。
4月23日までに147病院(43%)から回答を得て、31日に中間結果を公表した。
「過去2年間で患者側から暴言・暴力を受けた」のは106病院(72%)。
そのうち暴言の被害の頻度は「1カ月に1、2回」が医師で10%、看護師で31%あった。
暴力は「1カ月に1、2回」「半年に1、2回」「1年に1、2回」を合わせ、医師31%、看護師60%。
被害に遭った病院の6割が「過去3年間で暴言・暴力が増加した」と感じている。
暴言・暴力を患者から受けた場所は、受付窓口が最も多く、救急・時間外窓口、一般外来が続く。
病院外という回答も1割弱あった。
対策として65病院が「弁護士に相談する体制を取っている」と回答。10病院が「警察OBを雇用」している。
◆暴言・暴力・無理な要求
愛知県医師会の今回の調べで、「モンスター患者」が身近に存在することが、あらためて浮き彫りになった。
具体例として挙げられたのは、入院患者が点滴などの器具を指して「こんなものは意味ないから外せ」と
看護師らを呼びつけて怒鳴り飛ばしたり、外来で診療の順番待ちを我慢できず、
「受付をしたのになぜ診療しない」と怒りだして詰め寄ったりしたケース。
救急車で搬送された患者が、軽度で入院の必要はないとの診断を受けると、
「病院の公用車で自宅まで送れ」と無理な要求をすることもあったという。
全国的にも「態度が気に入らない」という理由で医師を殴ったりけったりする暴力は後を絶たない。
調査を担当した同医師会勤務医部会顧問の宮治真(みやじまこと)さんは
「医療側が反省すべき点もあるが、度を越す暴言・暴力が見られるのも確かで、病院医療崩壊の一因」と話す。
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