08/06/01 13:18:10 0
虐待を受けた児童などを預かる北九州市の児童相談所「子ども総合センター」の一時保護所で、
厚生労働省の運営指針に反し、部屋に鍵をかけて10時間以上子どもを閉じ込めるなどの行為が
繰り返されていたことが分かった。子どもにけがはなかったという。
背景には職員数の不足や非行の子と虐待児の「混合処遇」があるとされる。
同センターは事実関係を認めた上で「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」と説明している。
保護の際、厚労省の児童相談所運営指針では「子どもを一人ずつ鍵をかけた個室におくことはできない」と
行動の制限を禁止している。子どもの人権を尊重するためで、罰則規定はない。
しかし、同センターの一時保護所では「静養室」と呼ぶ個室に子どもを入れ、外から鍵をかけて閉じ込めていた。
同様の措置は現在地に移転した02年10月以前から続けていたという。
静養室は病気の子どもを休ませる部屋で2部屋あり、広さは各約10畳。
トイレはあるが、窓には格子がかかっている。
センターの蒲原一夫次長は閉じ込めの事実を認めた上で
「子どもが暴れてほかの子どもに危害が及ぶ時に例外的に使用していた」と説明した。
説明によると、今年4月、年下の子に性的関係を迫ったとして他の施設から出されて一時保護した男子高校生について、
職員が仮眠をとる午前1~5時に鍵をかけた。
ほかにも、興奮しやすい男子中学生が落ち着くまで10時間程度入れたことがあったという。
一時保護所では一般的に、虐待を受けた子どもと非行の子どもが一緒に過ごす「混合処遇」が行われている。
同センターの一時保護所では、昼間は常勤4人、夜間は常勤1人と非常勤3人で対応しているが、
ある元職員は「1人が付きっきりになるわけにはいかず、望ましくないとは分かっていても、せっぱつまった状況がある」
と閉じ込めを続けてきた理由を語った。
児童相談所の全国調査を実施した西南学院大の安部計彦准教授の話
人権上の面からも閉じ込めはあってはならないこと。
現場では対応に苦慮する現実があり、全国的に明らかになっていない閉じ込めの実態があるのではないか。
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