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美作市内の小学校長に対し児童の転校を取り消すよう強要したとして、
岡山県警組織犯罪対策二課と美作署は３０日、同市議谷本有造容疑者（４１）＝同市位田、本名・雄三＝を
職務強要の疑いで逮捕し、自宅や同市議会事務局内を家宅捜索した。
調べでは、谷本容疑者は同市教委幹部と共謀。
０７年６月下旬ごろ、同市内の男性小学校長（５３）が
児童の母親（４４）から申し出を受けて行った市外への転校手続きを取り消させ、
児童の転校先や住所などを聞き出そうと、校長室に押し掛け
「えらいことをしてくれたなあ。勝手に転校手続きをして。今すぐ連れ戻してこい」などと脅迫。
さらに、幹部とともに「おい、児童の安否は確認できたんか。早うせにゃあどうなるか分かっとんか。
言う通りにせえ」などと計６回校長室に電話をかけ、手続き取り消しなどの職務を強要した疑い。
手続きは取り消されなかったが、今年１月に同署が母親からの被害届を受理し、谷本容疑者の犯行を特定。
谷本容疑者は「強要した事実はない」と容疑を否認しており、幹部からも任意で事情を聴いている。
谷本容疑者は１９９７年に旧美作町議に初当選。
同町議を２期務め、同市の合併に伴う０５年の同市議選に当選し、現在は文教委員会副委員長のポスト。
同市議会では、今年２月にも岩江正行市議（６２）が職務強要容疑などで逮捕、起訴されている。
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