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マリア・イーグル法務相は児童性的虐待の「描画」や「コンピューター画像」を違法とする法案を
提出した。法案によると、画像を所有しただけでも懲役3年以下に罰せられる可能性がある。
現行の「わいせつ物の頒布等を規制する法律」では、児童虐待の写真の販売や頒布を違法として
いるが、描画やコンピューター画像は違法にならない。
イーグル法相は、「ペドフィリア(小児性愛者)たちが利用している抜け道をふさぐもの」だと言う。
この法案は、昨年行われた公開協議で出された課題に対する政府案の一つである。
政府は、ペドフィリアたちが現実の虐待写真やビデオをコンピューター技術を用いて絵にしたり、
漫画にすることで法律逃れをしているのではないかとの認識だ。
彼女(法相)は、「政府は、現状こうした画像がネット上で容易に入手できるのを要注意と見ていま
す。私たちが今この問題に対処しなかったなら、彼らは益々利用を拡大するでしょう。現状は児童
性的虐待の合法的な描写方法だと、しばしば喧伝される有様です」。
警察や児童福祉団体は「児童性的虐待のこうした描写方法の利用が増える一方」だと、ずっと
懸念していたと言う。
「この法案は、芸術かポルノかといったものではなく、私たちの社会で決して許すことのできない
児童の性的虐待のわいせつ画像を処罰対象にするというものです。生々しいものも少なくない」
と、イーグル法相。
子供たちのための慈善団体NCHのマネージャー、ショーンケリー氏は、法案の目指す方向性は
正しいものだとして、「児童虐待の描画やコンピューター画像でも写真と同様に容認できないと
明言したもので、この発表を私たちは歓迎します。児童や若者を守る諸施策にもつながっていく
ものです」と語った。
児童保護組織「Ceop」は、ネット上の画像からペドフィリアたちの見つけ出しと被害児童の特定に
動き出した。歓迎すべき動きだ。
「虐待される児童の画像作成者や共用者を捜し出そうとするのは大きい潜在的リスクを負うと考え
られます。したがって、私たちは可能な限り最も現実的に有効な施策が組み入れられるよう、さら
に法務省に働きかけていきます」と、「Ceop」最高責任者ジム・ガンブル氏。
英BBCニュース:URLリンク(news.bbc.co.uk)