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迷子の子猫ちゃんの育てのママは、優しいわんこ―。白浜町の林宜伸さん(43)宅の飼い犬が、
拾われてきた猫の赤ちゃんにお乳をあげたり、おしりをなめたりと、育児に一生懸命だ。
しかも、犬は妊娠していないのに母乳が出ているという。母性愛の不思議に周囲は驚いている。
犬は真っ白なマルチーズの「ベンジー」、メス3歳。元捨て犬だ。子猫も近所の人が拾ってきた。
真っ黒で生後約3週間のメス。丸くなって乳を飲む姿から「マリモ」と名付けられた。
妻の広美さん(48)はひと晩、生まれて間もないマリモに猫用のミルクを哺乳(ほにゅう)ビンで与えた。
翌朝、ベンジーのおっぱいに吸い付いているマリモを見つけた。驚いたが、そのほほえましい姿に
「妊娠してないから、お乳は出ないのにね」と夫と笑っていた。
でも、マリモはいつまでも吸い付いている。「もしかしたら」とベンジーの乳首を押すと母乳が出た。
ベンジーは、マリモに1日に約10回程度授乳をしている。マリモがおっぱいを探ると横になる。
おしりをなめて排便を促したり、体をなめて毛づくろいをしたりもしている。
広美さんは「この姿に癒やされます。まるでほんとうの親子みたい」と目を細める。
現在、手のひらよりも少し大きくなったマリモはベンジーにべったり。
よちよち歩きでついて回っている。
ベンジーを診ている井本清獣医師(66)は「犬が猫を育てることや、その逆もよくあります。
ベンジーの場合は偽妊娠の現象で、子猫に刺激され、ホルモンが分泌されたために
母乳が出るようになったのでしょう」と話している。(杉山敏夫)
朝日新聞
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マリモに乳を与えるベンジー=和歌山県白浜町
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