08/05/25 03:09:14 0
東京都世田谷区で00年12月、会社員の宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件で、警視庁
成城署捜査本部が犯人の血液を詳しくDNA鑑定したところ、父は日本人を含むアジア系民族で、母方には
ヨーロッパ・地中海周辺の民族がいた可能性が強まった。捜査本部は、遺留物などから、犯人やその近親者が
海外渡航していたとみており、ICPO(国際刑事警察機構)を通じ外国捜査機関に協力を求めている。
◇父はアジア系 母は南欧系か
犯人は、自分が持ち込んだ柳刃包丁で宮沢さんらを刺したが、自分の手もけがをし、包丁の柄の部分にA型の
血痕を残していた。捜査本部はDNAの塩基配列などから出身を探る鑑定を進めた。
その結果、父親は日本、韓国、中国などのアジア系で、母方はヨーロッパの地中海北側の民族の特徴を持ち、
アジア系とは明らかに異なっていた。
明治時代以前には、日本や韓国、中国ではヨーロッパ系との婚姻がほとんどないことから、捜査本部は、母親か
祖母の代の可能性があるとみる。
◇外国機関に協力要請
しかし、中央アジアでは歴史的に欧州系民族との婚姻があり、日本でも江戸時代に交流が一部あったことなどから、
曽祖母以前の婚姻もありうる。このため、犯人の国籍の特定は難しく、「先入観を持った捜査は、かえって犯人から
それる可能性もある」と指摘する捜査幹部もいる。
一方、現場にあった犯人のヒップバッグからは、神奈川県三浦半島の砂や米国ネバダ州の砂漠の砂が採取され、
日本には通常存在しない鉱物のモナザイトも検出された。
履いていた靴は足跡から、28センチの韓国製テニスシューズ「スラセンジャー」とみられる。この大きさの靴は、
日本では販売されていなかった。
帽子、マフラー、トレーナーなどは杉並区から多摩市にかけての京王線沿線で販売されているものだった。現場近くで
購入できるものもあり、捜査本部は「犯人は海外に関係があり、現場に土地勘のあるもの」と犯人像をみている。
これまでに、韓国と中国に指掌紋の照会をし、欧米にも協力を求めているが、回答がない国もあるという。
ソース 毎日新聞 URLリンク(mainichi.jp)