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大学生の入学から授業、進級、就職など、過剰なまでに干渉する「過保護者」が目立っている。大学教職員の
多くは、近年に急増したと言う。だが「子離れ不全」として放置できなくなった。大学間の生き残り競争が激しく
なる中、各校は保護者サービスにも腐心する。
「子どもはきょう、休むので先生に伝えてください」「板書の字がよく見えないそうだ。善処して」
大都市圏にある私立の9大学に、父母からかかる電話の内容を聞いたところ「過保護な質問や依頼が増えた」
と感じる職員が多かった。
そばに学生がいると分かるのに、母親がもっぱら聞く。父親からの電話も多い。
間接的に聞いた教員の冗談を真に受けて抗議したり、学長に改善要求の直訴状を書いたり。父親が学生を
伴って就職相談窓口を訪ね、求人票を見て、学生より熱心に質問する姿も目撃されている。
入学式は、どこの大学でも父母で膨らんだ。法政大や東洋大は約1万4千人を収容する日本武道館を使い、
「1学生につき保護者2人まで」と制限するのに満杯状態。明治大は今年度から、武道館で午前、午後の2部制にした。
人数制限をしない大学では祖父母や、乳幼児を連れた親類もついて来る。開場の2時間前から並び、ビデオ撮りに
便利な場所を目がけて走る親も多いという。
大学選びのオープンキャンパス(体験入学)でも、両親と一緒の受験生が目立ち、中部大や関西大は父母向けの
コーナーや説明会を開くようになった。「入試も、以前なら校門で子を見送ったものだが、最近は保護者が帰らない。
控室に入り切らなくなる」と、首都圏の大学職員。
「少子化のせい」「子離れできない」というのが、教職員の大方の見方。進学率が上がり、大学が大衆化したためでも
あるが、「学生の自立を阻み、指示待ち人間を増やす原因になる」と心配する声が上がる。
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ソース
asahi.com URLリンク(www.asahi.com)