08/05/23 19:32:28 0
四川大地震は死者5万1151人、行方不明者と合わせ8万人を超えた。
一方で核施設からの放射能漏れの懸念は依然、消えない。
当局が「問題ない」と断言しながら、その後に核施設の被災を認めたため不信感に拍車が掛かった。
被災地では「放射能が漏れた」とのウワサも飛び交う。
専門家は「放射能漏れがないと断言できる段階では決してない」と警告している。
毛沢東時代、中国は対立する米ソからの攻撃を受けにくくするため、軍需工場を内陸部に置き、
四川省にも重要核施設が多い。
甚大な被害を受けた綿陽市周辺には1958年に設立され、中国初の核実験に貢献したとされる「中国工程物理研究院」や、
大陸間弾道ミサイル(ICBM)の核弾頭を製造しているとされる「プラント821」など10カ所以上の軍施設が集まる。
英タイムズ紙によると、四川省には複数の原子炉と2つのプルトニウム製造施設があるという。
軍は地震後、「軍施設で軽微な影響があったが、核施設はすべて安全。いかなる問題もない」と発表。
新華社も「詳細な点検の結果、安全が確認された」と報じた。
ところが、政府は20日、核施設が被災して民生用の放射性物質32個ががれきに埋もれた事実を公表。
安全性を強調しながらも、2個が未回収で「警戒線を設けた」と明かした。
軍事評論家の神浦元彰氏は「この被災についてはウワサが出るなどして秘密保全できなくなったため、
バレて『もっと隠しているんじゃないか』と批判される前に公表に踏み切ったのではないか」と推測する。
被災地でも「放射能漏れの可能性あり」との香港メディアの報道をネットで知った人々が疑念を募らせ、
立ち入り禁止地区を設けたり、防護服の職員が液体散布するのは「放射能が漏れたからではないか」
とのウワサが飛び交った。
これに対し、ニューヨーク・タイムズ紙などは「衛星情報からは懸念される兆候はない」と報じた。
ひとまず安心とは言えるのか。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)