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★四川大地震で浮上した“2008年例外説”
北京オリンピックは2008年8月8日の現地時間夜8時に開幕する。中国で吉祥を表す数字である
「8」は、広東語では「発」と同じ発音なので、「発財」(=金持ちになる)を意味する。ちなみに、
香港や広東省などの広東語地域では新年の挨拶は「恭喜発財」(=お金が儲かりますように)で
ある。この吉祥の「8」を4つも並べたところに、北京オリンピック開催に懸ける中国政府の並々なら
ぬ意欲が示されている。北京オリンピックを通じて国威を発揚し、世界の一等国の仲間入りを果た
そうと考えている中国にとって、2008年はその礎となる重要な年なのである。
◆重要な2008年は年初から波乱万丈の様相
ところが、その重要な2008年は年初から波乱万丈の様相を呈した。1月25日には中南部で50年
ぶりと言われる雨雪と異常低温により雪害が発生し、交通機関が混乱したことで2月7日の春節
までに故郷へ戻ろうとした数百万人が足止めを喰い、農業を含む産業全般に甚大な損害を与えた。
また、3月14日にはチベット自治区の首府ラサでチベット族による暴動が発生し、たちまちの内に
チベット自治区のみならずチベット族が多数居住する青海省、四川省北部、甘粛省南部などに飛び
火し、中国政府はその鎮圧に精力を費やした。
そして、5月12日には四川省でマグニチュード8.0の大地震が発生したのである。震源地である
“汶川県”は四川省の省都、成都から北へ約100キロメートルの距離にあり、地震とそれに伴う
山崩れによる建物の倒壊は犠牲を甚大なものとし、中国政府は5月15日時点で“四川大地震”に
よる死者は5万人を超えるとの予測を発表したが、行方不明者を含めると犠牲者数は6万人を超え
るものと予想されている。
ところで、これら一連の“事件”を踏まえて、中国語インターネットの掲示板には、“「8」の偶然の
一致”という表題で次のような書き込みがなされている: (>>2-5に続く)
日経ビジネス:URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
(北村豊=住商総研・中国専任シニアアナリスト)