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(>>2のつづき)
唐辛子の辛み成分「カプサイシン」を薄めて皮膚に塗ると肌の弾力性が
増すことを、名古屋市立大大学院の岡嶋研二教授らが明らかにした。
同教授は製薬会社と共同で、この成分を含む化粧品の開発を進めており、
早ければ今年中にも商品化されるという。
岡嶋教授らは、痛みや熱を感じる皮膚の知覚神経をカプサイシンで刺激すると、
神経末端からCGRPという物質が放出されることを見つけた。
CGRPは体内でインスリン様成長因子(IGF)―1の増加を促すが、
このIGF―1は細胞を活性化し、肌の老化を防ぐ働きを持つ。
マウスの皮膚にカプサイシン0・01%を含むクリームを塗ると、
IGF―1の増加が見られた。同じクリームを健康な女性17人に1週間、
毎日1回顔に塗ってもらったところ、肌が引き締まり、しわやたるみも減った。
研究チームの換算では「肌年齢が10歳若返った」ことになるという。
讀賣新聞