08/05/21 12:11:04 0
・「ガチャポン」などと呼ばれる玩具入りカプセルを誤飲し、重度障害を負った鹿児島市の男児
(当時2歳10カ月)の両親らが、製造物責任法(PL法)に基づき、製造元のバンダイナムコ
ゲームス(東京都)に約1億800万円の損害賠償を求めた訴訟で、鹿児島地裁は20日、
バンダイ側に約2626万円の支払いを命じた。
高野裕裁判長は「安全性を欠いていた」と構造上の欠陥などを認定。玩具の大きさを定めた
業界団体の基準見直しを迫る判断となった。
原告側弁護士によると、玩具の誤飲でメーカーに製造物責任を認める判決は異例という。
判決によると、男児は02年8月、プラスチック製の球状カプセル(直径40ミリ)を誤飲し、
約30分後に除去したが、低酸素状態などによる脳障害で自力で体を動かせないなどの
後遺障害が残った。
同社は、日本玩具協会作成の安全基準が3歳未満対象の場合に直径31.8ミリ以上と規定
していることを挙げ「安全基準を満たし、誤飲の危険はなかった」と主張したが、高野裁判長は
「3歳未満の幼児でも開口時の大きさが4センチを超えることは珍しくない。事故防止には
基準の直径では不十分」と指摘。構造上の欠陥については「のみ込んだ場合に備えて
取り出しやすくするため、角形にしたり、気道確保のための穴を複数設ける設計が必要だった」
などとした。
判決は損害額を7954万円と算定。両親が事故防止の注意義務を果たしたとはいえない
として、バンダイ側の責任を3割とした。
同社は「判決文が届いておらずコメントできない」としている。
国民生活センターと同社によると、98年以降カプセルの誤飲事故は今回の1件のみ。
07年に同種の玩具はバ社で1400万個生産されたという。
URLリンク(mainichi.jp)
※前:スレリンク(newsplus板)