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デパ地下の刺し身、期限切れ使いまわし 立ち入り検査
東日本を中心に百貨店の地階(デパ地下)に出店している鮮魚販売会社「魚(うお)きん」(本社・東京)の秋田店で、
消費期限の切れた刺し身を翌日の「刺し盛」の一部として販売していたことが分かった。
打越寿則店長は「まだ使えると思って、週に1、2回やってしまった。お客様に申し訳ないことをした」と話している。
「魚きん」は、「事実関係はこれから把握する。今後は、刺し身はその日限りで処分するという方針を徹底する」とコメント。
秋田県生活衛生課によると、こうした販売行為は「食品衛生法」「日本農林規格(JAS)法」に抵触する恐れがある。
同社秋田店は、秋田西武の地下にある。関係者によると、刺し身の消費期限は「当日限り」としているが、
売れ残った刺し身はすべて冷蔵庫に保管し、翌日に色やにおいなどを調べたうえで一部を販売していた。
変色しやすい赤身や青ものは避け、主にタイやヒラメなどの白身が翌日の「4点盛」の一部に使われていたという。
600円前後で人気商品だった。
複数の関係者が「上司から、金になるものは金にしろと言われた」と証言しているのに対し、
打越店長は部下への指示を否定。ただ、取材に対し、秋田店での勤務経験があり、
東北・北関東4店舗を統括する田中文男営業部長も同店で自ら使い回しをしていたことを認めている。
「魚きん」の店舗は、デパ地下を中心に全国14カ所。帝国データバンクによると、06年5月期の売り上げは35億円。
(岡林佐和、田中祐也、岡田昇)
~長文につき、つづく~
朝日新聞 2008年05月20日10時38分
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