08/05/18 21:41:46 FyRBjNf50
日本の唱歌 上 明治編
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君が代 3/3
第二次大戦後、この歌は軍国主義との結びつきが厭だとか、天皇至上主義を復活させる恐れ
があるとか言われ、公には歌われなくなっているが、幾ら敗戦国でも国歌がない国というのは
変なものである。この歌を聴いて戦争を思い起こす人は今では少数であるし、「君が代」の「君」
は江戸時代までは、相手を尊敬して使われたもので「君」はその意味だと解して差し支え無い。
この曲はオリンピックなどでは、日の丸の旗と共に日本を代表するものとして世界に歌われてい
るし、国歌として再確認するのが良いのではないか。この旋律が単純で物足りないという人も
いるが、簡素は日本人の好みで、何より日本的な音階で出来ている点が嬉しい。黛敏郎氏はこ
の曲を音楽的には極めて格調が高く、荘厳・雄大と評している。良く聞かれる管弦楽の伴奏は
ドイツ人のエッケルトが付けたと言うが、「君が代は」というところは旋律だけで和声がなく、「千代
に」から和声がつき、終わりの「まで」の部分にも和声がない。これは雅楽の演奏そのままで
面白い。