08/05/17 14:07:54 yITMqV9t0
逮捕時のマスコミ発表は中堅医師(9年目)で年200回の出産には立ち会っているが、胎盤癒着での
帝王切開の経験がない未熟な医師の手術だったという論調だったんだな。
しかし専門科医にいわせると
癒着胎盤は非常にまれで、事前の予測は不可能なことがほとんどです。正常の妊娠経過で
正常の経膣分娩後であっても、児の娩出後に胎盤が剥がれず大量出血が始まれば、そこで
初めて癒着胎盤を疑い、緊急で子宮摘出手術を実施しなければなりません。
その際には、大量の輸血も必要ですし、手術中に大量の出血により母体死亡となる可能性も当然あり得ます。
今回の事例では、誰が執刀していても、母体死亡となっていた可能性が非常に高かったと思われます。
帝王切開をしてみたら、たまたま癒着胎盤であったケースで、母体を救命できる可能性があるのは、
いつでも大量の輸血が可能で、複数の産婦人科専門医が常勤し、麻酔科医も常駐している病院だけ
だと思います。そういう人員・設備が整った病院であっても、帝王切開中に突然大量の出血が始まれば、
全例で母体を救命できるという保障は全くありません。
今回の事例は、術前診断が非常に困難かつ非常にまれな癒着胎盤という疾患で、誰が執刀しても
同じく母体死亡となった可能性が高かったのに、結果として母体死亡となった責任により執刀医が
逮捕されたということであれば、今後、同じような条件の病院では、帝王切開を執刀すること自体が
一切禁止されたと考えざるを得ません。
URLリンク(tyama7.blog.ocn.ne.jp)
この妊婦、運が悪かったとしかいいようがないんでは?
産科医師の全責任にするには無理があるような。
全手術、全出産の様子をビデオ撮影しとかないと今後こういう事態で何度も揉めそうだ。
撮影拒否するようなら、飛行機のフライトレコーダーみたいに音声だけとか。