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宜野湾市の米軍普天間飛行場周辺でヘリや飛行機が飛行する際、地上デジタル放送のテレビ画面が乱れる
などの障害が発生していることが十四日、分かった。地デジ放送では、アンテナ近くで物体が動くと、映像が
途切れる現象が起きることから、テレビ画面の乱れは米軍のヘリなどの訓練によるものとみられている。市は
アナログから地デジに切り替わる二〇一一年以降、テレビ画像の障害が増えることを懸念、実態を調べる方針。
沖縄総合通信事務所によると、地デジ放送はアンテナ付近の空中で物体が動くと、信号がさえぎられる「フラッター
現象」が発生。受信映像が途切れて画像が消えたり、止まるなどの障害を引き起こすことがあるという。
同市基地政策課には〇七年末ごろから、市内の嘉数、野嵩、大山の住民から「ヘリが飛ぶときに地デジ放送が
途切れる」などの苦情が寄せられている。普天間飛行場から離れた地域からの苦情はないという。
飛行場の滑走路延長線上に位置する同市の野嵩地域。宮城恵子さん(40)は二年前に地デジ放送用のテレビに
買い替えたが、ヘリや飛行機が家の上空を通過すると映像と音声がストップするという。
「高い買い物だったけど、きれいな映像を見られると思い楽しみにしていた」と話す宮城さん。子どもたちの好きな
バラエティー番組を見ながらの家族だんらんは、米軍機が通るたびに邪魔される。「騒音だけでも迷惑なのに、
家族の楽しみまで奪ってほしくない」と憤った。
沖縄総合通信事務所によると、県外の米軍三沢基地(青森県)、航空自衛隊千歳基地(北海道)周辺で、国の補助に
よって受信が良好な地域のアンテナから、障害の発生している地域へケーブルをつなぐ対策が取られているという。
同事務所は県内で同飛行場や嘉手納基地周辺で障害が出る可能性はあるとしているが「実態把握や具体的対策の
めどは立っていない」としている。
ソース
沖縄タイムス URLリンク(www.okinawatimes.co.jp)