08/05/15 17:14:50 0
・中国四川大地震で、新華社は15日、直接の被災者が1000万人を超え、九州の1.8倍相当の
6万5000平方キロの地域が深刻な被害を受けたと伝えた。死者約1万5000人、少なくとも
2万5000人が生き埋めのままだ。地方役人へのワイロ横行によるずさん建築が学校を倒壊させ、
多くの子供が犠牲になった事態に、ネット上では「責任者を極刑にせよ」との批判が噴出している。
聖火リレー妨害でも批判が政府に向かないよう巧みに「愛国」に誘導してきた胡錦濤政権だが、
行政への反旗という最も恐れたパンドラの箱が開いてしまった。
「1人1本しかミネラルウオーターをもらえなかった」。がれきが広がる四川省都江堰市の
被災男性は肩を落とした。
中学校倒壊現場。がれきの下から子供の遺体が次々に搬出される。線香が手向けられ、弔いの
爆竹が鳴る。泣き疲れ、呆然とした母親らがその貴重なミネラルウオーターでわが子の体を洗う。
同じ光景が何度も何度も繰り返された。
まるで地獄。水のペットボトルや援助物資をめぐって殴り合う住民の姿も各所でみられた。
「なんで政府は助けてくれない」。被災者は口々に支援の遅れをなじった。
省都の成都では「化学工場から毒が流れ、水道水が汚染された」というウワサが駆けめぐった。
人々は水を買いに店に殺到し、パニック状態になった。ネットがもとのデマだった。
中国は、実は震災のかなり以前から深刻な水不足に悩まされていた。使える水は世界平均の
3分の1以下。北京五輪を前に北京や食糧基地の北部への水供給が優先され、四川などの
改善は後回しにされた。
唯一、政府に幸いしたのは、チベット騒乱を受け、四川で実施される聖火リレーに備え、武装
警察の大部隊を被災地周辺に配備していたことだ。この部隊が救助活動に威力を発揮した。
温家宝首相は震災現場の激励に飛び回る。ときに幹部をしかりとばす姿が報道され、現場に
向かう途上、不安げな少女2人をしっかり抱き、「皆さんの苦しみはわれわれの苦しみです」と
訴えるシーンが繰り返しテレビに流れた。緻密に計算されたかのような構図。(>>2-10につづく)
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