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過払い金「和解したのに戻らず」 消費者金融を一斉提訴
利息制限法の上限を超えた利息の「過払い分」について、消費者金融が返還に応じる内容で
和解したにもかかわらず支払われないケースが、各地で相次いでいる。
「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」が13日に開いた記者会見で明らかにした。
古久根(こくね)章典司法書士によると、埼玉県の大宮簡裁で準大手1社が90万円の返還に
合意したケースでは、同社が支払いに応じなかったため口座を差し押さえようとしたところ、
口座には数万円しかなく、他の債権者からの差し押さえが重なっていたという。
「中小業者の経営が苦しいことが背景にある」としたうえで古久根司法書士は
「自社の経営存続のためだと言って、過払い金の返還を無視していいのか。被害者は弁護士や
司法書士などの専門家と、あきらめずに返還を求めていくことが大切だ」と話した。
また、協議会はこの日、全国で938人が98社に約17億円の返還を求め提訴したと発表した。
04年から呼びかけている一斉提訴での請求額は、約242億円に上るという。協議会は相談電話
(電番略、月~金曜の午後1~6時)で多重債務や過払い金についての相談に応じている。
朝日新聞 asahi.com(2008年05月14日12時43分)
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