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中国の四川省で12日午後、マグニチュード(M)7.8の大地震が発生した。「死者1
万人超」「学校校舎の倒壊で生徒900人生き埋め」などと報道されている。
テレビで見る限りでは、石・煉瓦・コンクリートブロックなどを積み上げた、耐震性
の弱い組積造(そせきぞう)の建物が多かったことが、被害を大きくした原因であ
るようだ。
(略)
四川省で倒壊した学校が組積造だったとすれば、石・煉瓦・コンクリートブロック
などの重量物があっという間に崩れてくるわけだから、生徒たちは逃げる暇もな
く、生き埋めになったに違いない。
学校が鉄筋コンクリート造だったとしても、柱が細くて鉄筋数も少ないように見え
るので、やはり大地震にはもろく、生徒たちには逃げる暇がなかっただろう。
(略)
文部科学省は2007年8月、気になるデータを発表した。「公立学校施設の耐震
化の状況」である。
(略)
全国12万9559棟のうち、4万5041棟(34.8%)もが「耐震性がなく未改修」状態なの
である。
さらに、心配なデータが続く。Is値0.3未満の建物が1万1659棟、Is値0.3以上~0.4
未満が9301棟に達することだ。
(略)
耐震強度偽装事件では、建築基準法が定める耐震強度の50%以下の物件を、
「震度5強の地震で倒壊する恐れがある」として、マンションの住民に対して自主
退去を勧告した。Is値0.3とは、その耐震強度50%のことだ。
つまり、生徒が自主退去を勧告されそうな、姉歯物件並みの公立の小中高が
1万1659棟もあるのだ。実に恐るべき話である。
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