08/05/11 15:01:27 0JQEq92S0
>>577
ああ、誤解を招くような言い方をしてしまって申し訳ない。
確かに、君のいうとおりなんだよ。
脱構築だ小さな物語だと言っても、教養や一個の価値体系を前提としているし、
もっと大胆に言えば、ポストモダンは「ポストモダンという大きな物語」だった。
でも、それじゃあ教養を解体しつくした後に、彼らが何か新しい価値なり世界観なりを提示できたかというと、
まったくそういうのはなかったわけで、むしろ、教養圧力に抵抗するロジックとしてのメタ教養を、
教養として据え付けようとした矛盾が出ているんじゃないのかと。
そういうメタ教養を「これが教養でござい」と言われたとして、
われわれ若い世代が、果たして真面目にドゥルーズだのデリダだのを読む気になるのかというと、
やっぱり無理があると思う。