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参考-日本の医師は初診料からして安すぎ
2008年1月24日 (木)「初診料に想う」
数週間まえから片方の耳が徐々に聞こえ難くなり会話に不便を感じるようになった。
耳かきを入れてみると摩擦音ははっきり聞き取れるから鼓膜から脳に至る回路には
障害はない。ただちに耳栓症と自己診断し、掛かりつけのファミリードクターのク
リニックを訪れた。耳栓症は外耳道の分泌物が乾燥貯留し巨大な耳垢となり外耳道
を塞いで難聴を来たした状態である。クリニックで外耳道を洗浄してもらったら大
きな耳垢が流れ出て耳は元通りよく聞こえるようになった。
後日送られてきた請求書には初診料125ドル65セント(1ドル110円として1万3800円)、
処置料80.62ドル(8870円)と記されていた。初診料のうちの94ドル84セント(75%)、
処置料の63ドル57セント(80%)は、すでに老人医療保険から支払われていた。
残額併せて47ドル86セントがわたしの自己負担だ。
ファミリードクターは卒後3年間の家庭医学研修を終了した専門医だ。研修中には内科、
外科、小児科など各科一般疾患を学び、お産も40例ほど経験し正常分娩の大半を引き受
けているプロの家庭医だ。プロだからこそ15分間の外来予約診療に1万4千円もの初診料
を請求する。わたしと同業の小児外科医の初診料はその倍ぐらいだが、アメリカンはプ
ロの外科医なのだから当たり前と納得する。米国の医師はぼったくりだと思うなかれ。
医師の技術料は約150兆円の総医療費のわずか12%を占めるに過ぎないのだ。
ニッポンの総医療費は32兆円。初診料は定額2千7百円(25ドル)だ。われわれ米国の医
師は初診患者1人を15分かけて丁寧に診察し1時間に4人を診て最低6万円の技術料収入を
得る。ニッポンでは同じ条件だと1万余円にしかならない。医師の3分間診療を誹るまえ
に、定額25ドルの初診料は医師のプロ意識をひどく冒涜するものとは思わないか?
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