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若者の活字離れが進む中、映画会社が洋画の字幕づくりに苦慮(くりょ)している。
文字数を減らすだけでなく、漢字の使用を最小限にし、極力ふりがなをふる気の遣いよう。
「読み」だけでなく、中学生レベルの歴史的事実すら知らないというケースも。
こうした事情を反映し、アニメだけでなく、実写映画でも吹き替え版が急増。
映画業界では「若者の知的レベルがこれほど下がっているとは…」と驚いている。(岡田敏一)
日本初の字幕映画は昭和6(1931)年公開の米作品「モロッコ」。
吹き替え作業の設備などが不十分で字幕という苦肉の策をとったが、この作品の大ヒットで字幕が定着した。
映画各社によると、戦前の字幕はスクリーンの右端にひとつのせりふで最大縦13字で3行だったが、
戦後は10字2行とやや少なめに。人間が1秒に読めるのは4文字程度というのが理由だった。
文字数が再び増えるのが1980年代半ば。ビデオレンタルが普及するにつれ、
テレビでも見やすいように、とスクリーンの中央下に最大横13字で2行の形式が定着した。
5月10日18時52分配信 産経新聞
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