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佐呂間も強毒型検出 鳥インフル 別海に続き道内２例目
【佐呂間】網走管内佐呂間町で見つかったオオハクチョウの死骸（しがい）から
鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ていた問題で、道は十日、
ウイルスは強毒性の「Ｈ５Ｎ１型」と判明したと発表した。
道は、家畜伝染病予防法に基づき、死骸の発見場所から半径三十キロ以内にある
養鶏場三戸に消毒命令を出し、十日午前から立ち入り検査に入った。
道内でＨ５Ｎ１型ウイルスが確認されたのは、根室管内別海町で見つかり、
五日に判明したオオハクチョウに続き二例目。
鳥インフルエンザは通常、人間に感染しないため、道は冷静な対応を呼び掛けている。
今回のオオハクチョウは五日午後、サロマ湖畔キムアネップ岬で道職員が発見。
簡易検査で陽性反応が出たため、道が北大人獣共通感染症リサーチセンターに確定検査を依頼していた。
同センターが十日朝、検査結果を道に伝えた。
道の消毒命令を受け、網走家畜保健衛生所は十日午後から、
網走、北見両市と同管内大空町で計十八万羽を飼養する三戸十二カ所の養鶏場の消毒作業に入る。
野鳥から養鶏場への感染予防が目的のため、鶏の移動禁止や卵の流通制限などは行わない。
道は半径三十キロ以上の網走管内の養鶏家に対しても、消毒や野鳥との接触防止の徹底を指導する。
道民の不安などに対応するため、十日から網走、北見、紋別の三保健所に新たな相談窓口を設けた。
道は今後、環境省や北大などと連携してウイルスの遺伝子解析を進め、
別海町や、四月の秋田・十和田湖畔のケースとの関連を調べる。
韓国で大流行しているウイルスとの関連性も調査する考えだ。
道は「鳥の排せつ物などに触れても、手洗いとうがいをすれば、過度な心配は必要ない」（自然環境課）と強調している。
北海道新聞 （05/10 11:44）
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