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◇たまたま乗車、諭され素直に応じる
「一緒に出頭しよう」。強盗容疑者を出頭させたのは、たまたま乗ったタクシー運転手の一言だった。
横浜市南区の１００円ショップに押し入り現金を奪った疑いで７日逮捕された同区真金町１の無職、
西埜敦詞容疑者（３４）はタクシー運転手の男性（４４）に付き添われて南署に出頭していたことが分かった。
西埜容疑者は、１００円ショップ強盗後の６日、市内で起きた別の２件の
コンビニ強盗事件も関与を認めており、南署は裏付けを進めている。
南署によると、西埜容疑者は７日午前３時ごろ同市中区でタクシーに乗車したが、
港南区の病院前で停車した際に料金を支払おうとしなかった。
運転手が理由を尋ねると、西埜容疑者が「コンビニ強盗をやった」と、もぞもぞと告白。
コンビニ強盗では防犯カメラに映った西埜容疑者の映像が公開されており、運転手が
「南署がコンビニ強盗の情報提供を求めているぞ。一緒に行くから出頭したらどうか」と呼びかけると、
西埜容疑者は素直に応じ、運転手に付き添われて出頭した。
西埜容疑者は「奪った金はキャバクラなどに使った」と供述している。【高橋直純】
毎日新聞 2008年5月8日 地方版
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