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日本政府は、ケビン・ラッド首相が先月の就任後初の主要国歴訪の際に日本訪問を除外したこと
よりも、オーストラリアの日本に対する捕鯨批判の方に神経を尖らせていた。ラッド氏の中国寄り
の姿勢や先月の北京訪問等は日本を憂慮させたが、捕鯨論争に比べれば左程のことではない。
本紙(ヘラルド紙)は、いずれにしても両国の関係にそれほど深刻な障害が生じたとは考えていな
い。日豪両国も、来月に予定されているラッド氏の訪日をきっかけに良好な関係に戻ることに大い
に期待している。
スティーブン・スミス外相はラッド首相に先んじて今日、日本に到着する予定だ。彼は福田康夫
首相と会談し、その後明仁天皇陛下とも会うかもしれない。
ラッド首相は11月の選挙で勝って以来、まだ一度も福田首相と話をしていない。日本政府当局は
2日間ほど招待しようと調整を図ったが双方の都合がつかなかった。ラッド氏が勝利した直後に
中国、合衆国、イギリスおよびイスラエルなどの世界各国の指導者は彼に電話をした。
ラッド氏が東京を訪問しなかったことでオーストラリアにとって緊密な同盟関係にあり最大の貿易
相手国である日本の怒りを買ったとの憶測が流れる中、彼は予定を早めて来月中旬に訪日する
ことになった。7月にもG8サミット出席のため訪日する予定がある。
豪政府は税関船オセアニック・バイキング号を送り込んで日本の捕鯨船に付きまとい捕鯨の証拠
集めを行うなどの言動で日本を心底怒らせてしまったようだ。クジラが殺される映像を公表したり、
捕鯨は残酷で野蛮な行為だとするピーター・ギャレット環境相のコメントは日本の怒りを買った。
その一方で中国の台頭に不安を覚える日本は、オーストラリアに天然ガスや石炭を長期的に
供給する確約を求めている。
野党の外交問題担当アンドリュー・ロブ氏は、政府は中国寄りの偏向姿勢を改めるべきだと言う。
「ラッド政権になって以降、彼らは日本を怒らせたり困惑させたりしてオーストラリアの立場を貶め
ている」。
ラッド首相とギャレット環境相
URLリンク(newsplus.jp)
豪シドニー・モーニング・ヘラルド:
URLリンク(www.smh.com.au)