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・福岡市の早良警察署の裏口に姿を見せた男は、眼光鋭く報道陣をにらみつけ、そして笑った。
女性刺殺事件で強盗殺人などの容疑で逮捕された同市中央区の無職、野地卓容疑者(22)。
「おい、ばばあ、金を出せ」
4月14日午後7時ごろ、福岡市早良区の住宅街で、自宅アパートを目の前にした田中久子さん
(78)に野地容疑者が詰め寄った。手には刃渡り約10センチの果物ナイフ。
田中さんが助けを求めて騒いだ瞬間、野地容疑者は田中さんの首や胸など十数カ所を刺したり、
切りつけたりした。胸の傷は肺に達する深さで、田中さんはほぼ即死状態だった。
騒ぎを聞きつけたアパートの男性住民が、野地容疑者をいったん羽交い締めにしたが、容疑者は
これを振り払い、刃物を持ったまま逃走した。
3月25日の事件の発生時刻は午後6時半ごろ。城南区の建設会社社員寮の敷地内で、歩いてきた
男が女性会社員(31)に向かって「お金」と口走り、女性が悲鳴を上げると、いきなりナイフで腹など
4カ所を刺した。腹の傷は胃に達していた。
2つの事件は、(1)発生時間や現場が近い(2)金を要求している(3)ナイフを何度も深く突き立てており、
強盗目的にしては攻撃が執拗-という手口も似ていた。
捜査本部は同一犯による犯行とみて捜査。田中さん刺殺事件の現場に放置されていた盗難自転車に
付いていた指紋が野地容疑者のものと一致したことなどから、15日夜、田中さんに対する強盗殺人
などの容疑で逮捕した。
調べに対し、野地容疑者は田中さん刺殺事件について「間違いありません」と容疑を認めた。
女性会社員への犯行についても「自分がやった」と話した上で、無差別殺人を認める供述をしている。
「3月に女性を襲ったが、抵抗されて金を奪えず、次はもっと弱い人にしようと、高齢の女性を狙った」
「路地でたまたま見かけたおばあさんを襲った」
供述から、自分より弱い女性を狙った卑劣な犯行であることは明らかだ。犯行の動機については
「金がなく、生活が苦しかった。金目当てだった」と供述した。捜査本部は野地容疑者が生活費に困った
末の犯行とみている。(>>2-10につづく)
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