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害虫駆除の依頼、恋愛相談……。警察に舞い込む様々な電話に、
首をかしげたくなるような内容が目立つようになった。
地域住民と向き合う警察にとって、モラルに欠ける要求でも
無視するのは困難。非常識な通報に追われることで、警察力の
低下を招くのではないかと危惧(きぐ)する声も出ている。
「ゴキブリが家の中に出てきて、気持ちが悪い」
昨年夏、大阪府内の警察署に、若い男性から電話がかかってきた。
対応した署員は「自分で駆除できるはず」と考え、この依頼を1度は断った。
しばらくして再び同じ男性から「本当に困っている。来てくれ」。
最寄りの交番にいた50歳代の男性警部補が男性宅を訪ねると、
おびえた目つきでゴキブリを見つめる若いカップルが待っていた。
警部補はゴキブリを駆除し、死骸(しがい)をビニール袋に入れて持ち帰った。
この警察署の副署長は「市民が助けを求めてきた以上、むげに断ることは
できないと判断したが、ゴキブリの処理は警察の本来の業務ではない」
と語る。
今年2月中旬、千葉県内の警察署に女性から「恋人に振られてしまった」と
電話があった。女性は約20分間、相手の人柄や交際の経緯を話し続け、
翌日から連日のように電話をしてくるようになった。夜の当直体制で
人手が少ない時間帯にかかってくることも多かった。
(後略)
*+*+ YOMIURI ONLINE 2008/05/06[03:03] +*+*
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