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(前半武略)一九九四年から始まった,アメリカから日本への「対日年次要望書」によって,
アメリカ側から「混合診療の認可」と「公的医療費の圧縮」が要望されており,これに便乗し
て社会保障関連の財政支出を削減しようとしたのが,政府・財務省である.小泉内閣は「構
造改革」と称して,デフレが進んでいる時には絶対にしてはならない緊縮財政(投資関連支
出・地方交付税交付金の削減)を強行し,デフレの結果,増加した不良債権を加速処理す
ることによって,実態経済を極端に萎縮させ,税収が大幅に落ちこんでしまった.このツケ
回しが定率減税の廃止(三・三兆円の所得税アップ)であり,医療費の増加が財政赤字の
原因であると財務省が宣伝して,消費税を引き上げようとしている.
しかし,「社会保障関連の増加が財政赤字の原因である」という財務省の主張は,事実に
反する.GDP(国内総生産)に占める政府の医療費支出が日本よりも大きいイギリス,ドイツ,
フランスなどの方が,日本よりも財政状態(財政赤字のGDP比)が良好なのである.つまり,
日本にとって,医療費の増加が財政赤字の原因ではないのに,医療費の増加にこじつけて,
「構造改革失敗のツケ」を医療費圧縮に回してきているのである.
政府は十年前から財政危機を煽り,最近の数字では八百三十兆円の債務(「粗債務」)があ
ると宣伝している.しかし,内閣府の国民経済計算から推測すれば,政府が五百八十兆円
程度の金融資産を保有しており,粗債務から金融資産を控除した「純債務」は二百五十兆円
程度であって,政府の実質的な債務は政府発表の三分の一程度に過ぎない. URLリンク(www.med.or.jp)
政府は粗債務(借り入れ)だけで危機を煽る.しかし,その政府が五百八十兆円に達する金
融資産を保有しており,国民の積み立て資金として社会保障基金で二百六十兆円と外貨準
備金百十兆円もあり,その運用益だけでも毎年十兆~十五兆円ぐらいの財源がある.また,
個人の金融資産は毎年三十兆円増加しており,新規国債を十分吸収できる.国民の預貯金
を国民のために活用して景気振興策を図れば,税収が増加し,財政赤字など雲散霧消し,
医療に資金が回せるのである.(以下略)URLリンク(www.med.or.jp)