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★胡主席来日 チベット問題などで日中の立場逆転
・胡錦濤中国国家主席の6日からの日本訪問は、これまでの中国首脳の訪日とは異なる
意味を持つ。江沢民前主席など従来の中国指導者は、歴史問題で日本側に謝罪を要求し、
台湾問題で中国の立場への支持を求め、経済協力を引き出そうとするなど、日本に要求する
ことが多かった。「氷を溶かす旅」と称して昨春訪日した温家宝首相も、あちこちに笑顔を
振りまいたが、重要な目的は日本の首相による靖国神社参拝を牽制することだった。
しかし、国際情勢や中国国内状況の変化により、今回は異なる様相を呈しそうだ。首脳会談に
いたるこれまでの折衝で中国側は、日本側からチベット問題への真摯な対応や、ギョーザ
中毒事件で日本国民が納得できる説明などを求められており、日中双方の立場が逆転したようだ。
3月のチベット騒乱以後、中国当局による僧侶弾圧や報道統制などの問題により、国際社会で
中国への不信が高まり、北京五輪の開会式をボイコットする動きも出てきている。四面楚歌とも
いえる外交環境のなか、胡錦濤政権にとって今回の訪日は、外交の突破口を切り開く意味を
もつといえよう。
最近、胡主席は訪中する日本の政治家と頻繁に会い、そのたびに日中友好を強調、
中国メディアも日本を好意的に紹介する特集記事を連日組むなど、国民の対日感情を
軟化させようとしているふしがうかがえる。こうした配慮は、福田康夫首相との会談で友好関係を
確認し、外交の成功を国内外にアピールしたいためとみられる。
しかし、その一方で胡主席は、中国国内で高揚する民族主義にも配慮しなければならず、
日本側から出された要望に、前向きに応えることは困難とみられる。対日外交の成功を
アピールするという目的を達成することは難しそうだ。
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