08/05/05 13:58:51 0
>>1の続き
とは言え、自殺原因は経済的理由の方が多い。経済不況に陥った1990年代半ばに自殺率は
急増し、その後僅かに景気回復することもあったが高い自殺率が続いている。自殺した人の遺書
の5通に1通が金銭的理由が書かれており、約半数は失業者だ。
残された家族が保険金を受け取れるようにして命を絶つ者もいるため、保険会社はそれにブレーキ
をかけるべく契約後2~3年内は保険金を支払わないようになってきている。同じ理由でJR各社は
鉄道自殺者の家族に対してJRが被った損害額や後始末費用を請求するとしている。
昨年、日本政府は9年間で自殺率を20%削減する目的を掲げてカウンセリング・サービスやホットライン
を設けた。 しかし、これは単なる弥縫策(びほうさく)に過ぎない。より本質的な対策は社会的な態度
を変えることである。日本社会が失敗した人に対して“恥”を抱えて一生耐え忍ばせるのではなく、
セカンドチャンスを与えるようになっていけば自殺はもっと減っていくだろう。 (以上)