08/05/04 13:31:50 0
・東京都大田区で1月、交際相手だった22歳年上の男を刺し、瞬間接着剤でその傷を塞ごうとしながら
死なせてしまった殺人容疑で逮捕されていた元女優。東京地検は「殺人罪」でなく、「傷害致死罪」で
起訴した。
刑法で規定される「殺人罪」(199条)と「傷害致死罪」(205条)。人が死ぬという結果は同じだが、
その内容は全く異なっている。
決定的な違いは量刑だ。殺人罪は懲役5年以上で無期懲役や死刑という極刑もあり得る。だが、
傷害致死罪は懲役3年以上となっており、殺人罪と比べてその差は一目瞭然だ。
人を死なせるという結果は同じだが、2つの罪名の間にある決定的な違いは、「殺意」の有無にある。
大田区鵜の木のマンションで、無職の藤家英樹さん(53)が背中から血を流して倒れているのが発見
されたのは、1月26日早朝のことだった。
この際、木村被告は全身にアザがあり、「夫(藤家さん)が酒を飲むと日常的に暴力を受けた」と説明。した。
こうしたことから、警視庁では木村被告が暴力を避けようと、「殺意」を抱いて藤家さんを刺したとみて
殺人容疑で逮捕した。
東京地検はなぜ、罪名を殺人から傷害致死に切り替えて起訴したのだろうか。
その判断のポイントの一つは刺し傷の状況だった。
刺し傷は肺にまで達していた。しかし、木村被告は藤家さんを何度も刺したのではなく、1度刺しただけだった。
また119番通報するまでに約1時間を要しているが、木村被告はその間に藤家さんの服をまくり上げて、
出血し続けている背中の刺し傷に瞬間接着剤を塗り、傷口を塞ごうとしたという。
また、供述面も影響したようだ。
木村被告は駆けつけた警察官に「夫がけがをして帰ってきた」と説明。だが追及が強まると、供述を
二転三転させた。
「夫が救急車を呼ぶなと言った」 「記憶が飛んだ」…
ただ、最後には一貫して「殺意などなかった」「記憶がない」と繰り返しており、東京地検では木村被告が
藤家さんを刺した瞬間の記憶を完全に失っていた可能性が高いと判断した。(>>2-10につづく)
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