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横浜市港北区菊名の菊名池公園で今年四月、池のしゅんせつのため一時的に
園内のプールに移したコイなどの魚が大量に死ぬトラブルがあった。子供用の狭い
プールに入れたことで酸欠状態に陥ったことが原因とみられる。公園は釣りもできる
憩いの場だけに、住民からは、「もっと適切な方法がなかったのか。自然破壊だ」と
いった憤りの声が上がっている。
公園を管理する同市港北土木事務所によると、魚の大量死が確認されたのは
四月十八日。「子供用のプールで魚が苦しそうに呼吸をしている」と付近住民から
連絡があり、事務所の職員が調べたところ、三月十三日に池から移したコイや
フナなど百四十五匹のうち、五十二匹が死んでいた。子供用プールは深さ四十~
五十センチ、広さは約二百平方メートル。土木事務所では、狭いプールに大量の魚を
一度に移したことで酸欠死したとみており、子供用プールに残っていた魚の約半数を
隣の流水プールに移す措置を取った。
しゅんせつは池で増えているブルーギルなどの外来種の駆除とヘドロ発生の一因と
なっているハスの一部撤去が目的。土木事務所から工事を受注した鶴見区内の
造園業者が今年一月から工事を行っている。
公園の清掃を日常的に行う住民グループの一人でフリーカメラマンの徳田正博さん
(54)は「あれだけの魚を小さなプールに入れたら酸欠になることは予想できるはず。
住民に相談してほしかった」と憤りを隠さない。
土木事務所の大場正晴所長は「貴重な生物を死なせてしまい住民の方々に
申し訳ない。方法に問題があったことは否めない」と不手際を認めており、地元の
自治会関係者に対し、魚を大量死しさせてしまった経過などについて説明を行っている。
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