08/04/30 17:51:52 0
・中国経済が減速し始めた。今年第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)成長率は
前年同期比10・6%と、昨年の年間成長率(11・9%)を1・3ポイント下回った。
貿易黒字の減少が主因だが、この傾向は今後さらに強まるとの見方が多い。株価が半年で
半値に暴落して政府がてこ入れに乗り出す一方、物価上昇には歯止めがかからない。
5年連続の2ケタ成長で爆走してきた中国経済の“潮目”が変わりつつある。
中国国家統計局によると、1~3月期の固定資産投資(企業の設備・不動産投資や
公共事業)は約2兆1845億元(1元は約15円)と前年同期比25%も増え、引き続き
“膨張”を続けている。消費も消費財小売り総額が2兆5555億元と同21%も増えた。
しかし貿易黒字が414億米ドルと前年同期を49億ドル下回り、成長率を押し下げた。
■サブプラ影響?
中国当局の説明では「国内経済は堅調だが、米サブプライム(高金利型)住宅ローン
問題の深刻化で輸出の伸びが鈍り、成長が減速した」ということになる。
果たしてそうかには、大いに疑問がある。実は国内経済にもあまたの問題が表面化して
いるからだ。第一にインフレの高進である。
消費財小売り総額が2割も伸びたのは、物価急騰のためだ。1~3月の消費者物価
上昇率(CPI)は前年同期比8%上がった。特に必需品である食品価格は21%も上がった。
■工業製品に波及
世界的な穀物価格の高騰や中国の食肉需要の急拡大で、食物インフレに歯止めが
かからない。政府にとってさらに頭が痛いのは、食品など一部消費財から始まった
価格上昇が工業製品全般に波及し始めた点だ。
昨年前半は2~3%台で落ち着いていた工業品の工場出荷価格(PPI、卸売物価に
相当)までが6・9%(3月単月では8%)も上昇した。これも世界的なエネルギー、
鉱物資源価格急騰の影響が大きいが、中国はその多くを輸入に依存している。(>>2-10につづく)
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