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「中国少林寺の最高師範」を名乗り、武術や気功の受講料などで得た
所得約1億2千万円を隠し脱税したとして、東京国税局が
「全日本少林寺気功協会」(東京都新宿区)の秦西平会長(49)を
所得税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発していたことが分かった。
秦氏は隠したとされる所得について「中国少林寺に帰属するお金で、
私は預かっているだけ」などと主張している模様。朝日新聞の取材には
「税理士と話して欲しい」とし、担当税理士も「中国の少林寺と対応を
協議中」とだけコメントした。
関係者によると、中国国籍の秦氏は「本物の少林寺気功、その真髄と
秘伝を伝授」などとして、「武術の指導員養成コース」や
「カンフーダイエット」など複数のクラスを開いていたが、05年までの
3年間に、受講料などから得た事業所得約1億2千万円を隠し、
所得税約3千数百万円を脱税したとされる。
大半の所得を国内の口座に隠し、一部だけを、一緒に道場を運営する
日本人スタッフの名義で申告していたと見られる。
著書などによると、秦氏は22歳で「中国嵩山少林寺第34代最高師範」
となったとされる。「NPO法人日本少林寺武術気功連盟」の理事長なども
兼任し、「気功やカンフーでダイエットできる」などとして、
テレビや雑誌などにも取り上げられている。
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