08/04/28 20:47:19 axMjHpYr0
時事通信が伝えるところによると、ロシアの対中兵器輸出がほぼゼロ
になり、中国が求める最新鋭兵器の輸出にも応じていないという。その
一方でロシアはインドには最新鋭兵器を輸出しており、ロシアがインド
を友好国、中国を仮想敵国と本格的に位置づけ始めたことが伺える。
2月14日にはロシアのプーチン大統領が記者会見で台湾を国家として
賞賛するという異例の発言があった。従来中露は、中国が台湾の独立
阻止、ロシアがチェチェンの独立阻止を主張し相互がそれを承認する
という関係にあったが、それを覆すものであり非常に注目される。
このようなロシアの動きの背景には、国際金融資本に対する戦いで
ロシアが完全勝利を収め、国際金融資本によるチェチェン分離独立
運動を完全に封じ込んだという認識があるのだと思われる。そして、
対国際金融資本では同盟関係にあった中露両国が、4000kmの長大
な陸上国境を有する大陸国家同士として敵対し始めたことを意味する。
ロシア極東は従来から中国人の人口の浸透圧の脅威に晒されており、
中国人不法移民に地域が乗っ取られかねないと言う懸念は国境沿い
地域で依然として強い。中国は領土問題では台湾問題を最優先として
おり、現状ではロシア極東の領土奪還を主張する声は世論の一部には
有るものの政府公式見解には出ていない。
しかし、もし中国が台湾を回収して統一に成功すれば、その次には
19世紀半ばにロシアに奪われた極東の領土の奪還が政治課題に
挙がってくることは十分考えられる。ロシアにとっては、台湾問題は
極東の領土を守るための防波堤とも言えるのだ。
近未来に在韓米軍が撤退して韓国が中国の衛星国に転落すると、
台湾・日本・ロシア極東は中国のより強い圧力を受けることになる。
その中で最も脆弱な台湾を中国から守るためにロシアが台湾政策を
変更し、台湾の独立を承認するか、あるいは台湾に軍事援助を行う
という政策が採られる可能性は十分あるだろう。