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格安運賃で利用客を増やしている「スカイマーク」(東京)が今年3月、機体に搭載した気象レーダーの故障を
把握しながら修理せず、羽田―新千歳間の4便を夜間などに運航させていたことがわかった。
日本航空や全日空などでは、夜間は目視で雲などを確認できないため、原則、気象レーダーなしでの運航を
禁じている。スカイマークは「社内規定上、問題ない」としているが、国土交通省は安全管理体制が不十分として、
航空法に基づく特別監査に乗り出す。
スカイマークによると、このフライトは3月18日の羽田―新千歳便。羽田発の別の路線で使用する予定だった
ボーイング767型機の気象レーダーが故障し、前線が近づいていた西日本の路線で使用できなくなり、当時、
航路上に雲がなく視程も良い新千歳往復便に急きょ変更。午後2時20分羽田発の便から、同10時35分羽田
着の便までの2往復計4便で使用した。
気象レーダーは機首内部に搭載され、進行方向の雲やその密度などが操縦席の画面上に表示される。積乱雲や
発達した低気圧の中では乱気流などが発生しやすく、乗員は気象レーダーを監視して雲の動きをチェックし、危険と
判断すれば針路や高度を変更している。
日航や全日空は運航、整備の社内規定で、気象レーダーが故障した場合、視界が十分に確保できる日中に限り、
修理交換ができる空港までの運航を認めている。日中でも雲の中を飛行しなければならないケースや夜間は、
事前の気象情報だけでは乱気流などを回避できない可能性があるため運航していない。
スカイマークの話「空港の地上レーダーや気象図で航路の天候は事前に分かり、安全上の問題はなかったと
認識している」
ソース 読売新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)